概要
cmd_sing
は、PC-8801の CMD SING
文をWindowsで再現したプログラムです。CMD SING
文の音をそれなりに再現できます。-save_wav
オプションを指定しなければ発音し、-save_wav
オプションを指定すれば音声をWAV
ファイルとして保存できます。
使い方
使い方: cmd_sing [オプション] 文字列
オプション:
-D変数名=値 変数に代入。
-save_wav 出力.wav WAVファイルとして保存。
-help このメッセージを表示する。
-version バージョン情報を表示する。
文字列変数は、{変数名} で展開できます。
CMD SING
文 (8801のみ) (タートル拡張)
- 【機能】 音楽を演奏します。
- 【語源】 Command sing
- 【書式】
CMD SING
サブコマンド文字列 - 【文例】
CMD SING "CDE"
⇒ ドレミを演奏 - 【説明】 サブコマンド文字列で指定されたメロディーを演奏します。サブコマンド文字列は、ミュージックサブコマンドを並べた文字列です。ミュージックサブコマンドには、テンポ、オクターブ、長さ、音符、休符などを指定できます。ミュージックサブコマンドは文字と引数で指定します。引数は数字か変数名で指定できます。たとえば、テンポを
120
にしたい場合は、次の2とおりの方法があります。CMD SING "T120"
tempo=120:CMD SING "T(tempo)"
- ミュージックサブコマンドの文法は次のとおりです。
記号 | 条件 | 説明 |
---|---|---|
Tn | 48≦n≦255 | テンポを設定します。1分間に演奏する4分音符の数をnで指定します。 |
On | 3≦n≦6 | オクターブを設定します。 |
Ln | 1≦n≦32 | 音符・休符の長さの既定値を設定します。全音符の場合はn=1、四分音符の場合はn=4となります。 |
R[n][.] | 1≦n≦32 | 休符を演奏します。nの値で長さを指定します。. は符点を表します。 |
C ~B[+/-][n][.] | 1≦n≦32 | 音符を演奏します。nの値で長さを指定します。. は符点を表します。+/- でシャープかフラットを指定できます。CDEFGAB はそれぞれドレミファソラシに対応します。 |
Xn | n=0,1 | テキスト画面の表示を制御します。0でテキスト画面を消し、1 で表示します。 |
RPj[...] | 1≦j≦255 | [ ] の中身をj 回繰り返します。入れ子は8レベルまでです。 |
- 【注意】
CMD SING
文はタートル拡張命令であり、8801のみで使用できます(無制限モードを除く)。CMD SING
を使用する前にBLOAD "@exst*v2"
かBLOAD "@exst"
を実行する必要があります(無制限モードを除く)。古い機種ではテキスト画面を消さずに演奏すると、聞きづらくなりますので、テキスト画面をX0
かCMD TEXT OFF
で表示を切り替えることをおすすめします。255文字を越える長さの文字列を指定すると、String too long
エラーが発生します(無制限モードを除く)。
ダウンロード
cmd_sing-0.9-x86.zip
– Windows用バイナリ(x86) – 731 KB (749,254 バイト)
開発履歴
- 2025-01-06 Ver.0.8
- 変数を使用可能に。
- 2025-01-06 Ver.0.9
- 保存に関する不具合を修正。
使用許諾
- 本ソフトウェアの使用においては、
LICENSE.txt
に記載されている「fmgon ライセンス」の使用条件に従ってください。