ReactOS x64 開発手引き 2025-06-28

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ReactOS

お知らせ: 修正されました。

前回の開発の手引きを参考に。

前提条件

  • 100 GB以上の空き容量のあるSSDを搭載したx64のWindowsを持っていること。
  • メインメモリ 8GB 以上で、CPUが高速に動作すること。マルチコア必須。メニーコア推奨。
  • Visual Studio 2022 と Git をインストールしていること。

あまり足切りをしたくないですが、快適に開発するならこれくらい必要です。新しくPCを買うなら性能に余裕がある方がいいでしょう。

操作手順

  1. 適当なフォルダで
git clone https://github.com/reactos/reactos/

を実行し、生成されたフォルダreactosの中身を見る。そしてスタートメニューからVisual Studio 2022の Visual Studio Prompt (x64 Native)を開いて

2. CDコマンドでreactosのあるフォルダに移動し、次の環境変数設定を行うこと。

set PATH=C:\RosBE\bin;%PATH%
set M4=C:\RosBE\bin\m4.exe
set BISON_PKGDATADIR=C:\RosBE\share\bison

3. configure.cmd Ninja -DCMAKE_TOOLCHAIN_FILE:FILEPATH=toolchain-msvc.cmake -DARCH:STRING=amd64 -DCMAKE_BUILD_TYPE=Debug -DDLL_EXPORT_VERSION=0x600 -DENABLE_ROSTESTS=1 -DENABLE_ROSAPPS=1を実行。
4. CDコマンドで生成されたフォルダ output-VS-amd64 に移動。
5. ninja bootcdなどを実行して、目的のターゲット(bootcdlivecdなど)をビルドする。

インストール

VirtualBoxにamd64版をインストールする場合は、「Other Windows (64-bit)」を選ぶとよいでしょう。

ReactOS起動時にCOM1につなげる必要があるかもしれません。シリアルポートの設定で「\\.\pipe\com1」を指定してデバッガのWinDbgでカーネルデバッグ開始してからReactOSを起動してください。

バージョン表示が「amd64」になっていれば成功です。

注意

  • 基本的に大規模OS開発は様々な処理に時間がかかります。時間のかかる処理は、緑茶でも飲んでお待ちください。処理が早く終わるように工夫しましょう。
  • ReactOS x64は、WoW64が未実装のため、x86 exeを実行できません (2025年6月3日現在)。
  • x64は、amd64の別名であり、64ビット版です。32ビット版ではありません。x64 exeは32ビットのOSでは動作しません。
  • 現在のディレクトリは、「start .」(スタート、スペース、ドット、エンター)で開けます。
  • Gitは分散型のバージョン管理システムですので、ローカルに複数個のレポジトリを作成しても構いません。x86とx64のローカル レポジトリを分けて運営することも可能です。
  • 参考1:https://reactos.org/wiki/AMD64
  • 参考2:https://github.com/reactos/reactos/blob/master/.github/workflows/build.yml

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